参考:12月9日(日) 7時00分~7時30分/6ch TBS
本格的な冬 到来!インフルエンザに注意
本格的な冬が到来するにあたり、インフルエンザに注意。高熱や関節痛だけでなく、様々な合併症を起こし、命を落とす場合もあります。2017-2018の感染者数は過去最大の2230万人超え(6人に1人の割合)。さらに今年発表の海外の研究は、インフルエンザが急性心筋梗塞のリスクを高めるとしています。
そこで今朝は、インフルエンザ予防法を徹底リサーチ。医師100人にアンケート大調査を行い、
意外な事実が判明。予防の常識が覆ります。
あなたのやり方間違っている!?医師100人に聞いた!インフルエンザ予防法
渡辺さんは「ここ数年インフルエンザにはかかっていない」、三宅さんがかかったのは3年前、小倉久寛さんにうつされました」と話しました。森口博子さんはインフルエンザに一度もかかったことがないそう。「手洗いうがいは当たり前」などと話しました。岡副さんもインフルエンザ未経験。深沢さんは、インフルエンザ予防法を100人の医師に聞いたところ、医師の予防法は全く違うと紹介。
インフルエンザ予防の新常識
医師100人が教える正しい方法
インフルエンザ予防について街の人50人が話すのは手洗い、うがい、マスク、予防接種などでした。医師100人アンケート調査の結果は上位3つ(手洗い、マスク、うがい)が一般の結果と全く同じでした。
国際医療福祉大学・和田耕治さんは、医師は普段患者と接する事が多いため一般とは違う予防法を用いていると説明しました。
例えばマスク。
一般では、目的は周りのウイルスを吸わないこと。感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込み感染する飛沫感染を防ぐ。
東京都市大学 早坂信哉さんは人混みの中でマスクをするだけでは不十分だと話します。行った実験では、マスクを着けた/着けていない女性に、ウイルスに見立てた蛍光粉末をつけたタオルを使って手を拭いてもらい、30分待機。その後、ウイルスが広がった範囲を確認しました。マスクを着けていなかった場合、ノートやペットボトル、洋服にウイルスがべっとり。
最も多くついていたのが鼻や口。
早坂さんは、「こうした接触感染を防ぐためにマスクを使用する」と話しました。
金属やプラスチックについてウイルスの感染力は24~48時間維持されます。医師は顔を触らないということを普段から病院で指導されているのです。
また医師アンケート1位だったのは手洗い。医師は基本的には患者一人一人を診察する前に手洗いを行っています。
一般の人に推奨する最低限の手洗いポイントは、通勤で会社についた後、外出後、食事前。毎回石鹸を使っての手洗いが難しい場合は、流水でも効果があります。
流水の手洗いを15秒することで、ウイルスは100分の1に減少します。
マスクは顔を触らないために職場でもなるべく着用。帰宅後は、マスクを外したらすぐ手洗いすることが必要。また、早坂さんは入浴のスペシャリスト。
風呂もインフルエンザ予防に効果的。身体が温まる温熱作用により、免疫力が上がります。身体についたウイルスを流す効果も。帰宅後すぐの入浴がオススメです。
インフルエンザ予防の新常識 うがいは効果がない!?
医師アンケート第3位のうがい。しかしインフルエンザ対策としてのうがいは根拠がないといいます。これは厚生労働省も勧めておらず、首相官邸HPにもうがいは「インフルエンザ予防として科学的に証明されていない」と明記されています。
インフルエンザウイルスは鼻や喉の粘膜から細胞に侵入するのは数分~20分程度。細胞に入ってしまうとうがいをしても手遅れ。
生姜エキスのショウガオールのお湯割で、効果上がります。
一般的な1日2回程度のうがいでは遅いといいます。診察ごとにうがいをする医師のように、うがいはこまめに行うと良いです。1時間に数回。
うがいは、
通常の風邪予防に関しては効果が科学的に実証済み。
ワクチン・薬の重要性とは?
うがいがインフルエンザ対策に効果があまりないことに関して、森口さんは「ぎゃふん」と一言。国際医療福祉大学 和田さんと中継。渡辺さんは「ワクチンって効果あるのですか?」と質問。
和田さんは、ワクチンはWHOが毎年流行する型を予測して作るものだと説明。
年によっては予測が外れる場合もありますが、
インフルエンザを発症しても重症化の予防になるそうです。
岡副さんは「それでももしインフルエンザにかかった場合はどうすればいい?」と質問。和田さんは「良い薬が出ている。はやめに処方を」と推奨。検査で陽性反応が出なくてもインフルエンザの可能性がある場合は薬を処方されることがあります。もしインフルエンザでなかった場合でも、薬は予防につながります。問題は報告されていない?
かかりやすい人は何が違う?インフルエンザ予防の最新情報!
インフルエンザにかかりやすいという黒田さん(59)、佐藤さん(66)。黒田さんは、一昨年は2回もかかったそうです。佐藤さんは2年に1回ほどの頻度で感染。一方、インフルエンザにかかったことがない淺村さん(58)、古川さん(69)は、予防に思い当たる節もなく、古川さんは半袖を着ることも。解明するのは相田歯科 耳鼻科クリニックの相田能輝さん。インフルエンザのかかりやすさ、かかりにくさには、その人のクセが影響していると指摘。
この番組では、お口のケアで上気道感染のリスクが上がることを述べていない。
毎日の食後の徹底した、予防ケア、歯周病予防のオーラルヘルスケアが非常に効果があることは実証済み!!!!
インフルエンザ予防の最新情報 無意識な口呼吸に注意せよ!
インフルエンザにかかりやすい黒田さんはいつも口が開いている状態。口呼吸は口の中の乾燥を招き、唾液によるバリア機能が低下し感染しやすくなります。
黒田さんに指摘すると、無意識だといいます。これは口周りの筋肉や舌の筋肉(=舌筋)が下がっていることが原因。舌筋測定器を使い強さを計測。黒田さんは最大値の目安30に比べ22.8と低かったです。また眠っている時は筋肉が緩み口呼吸に。朝口の乾燥や喉に痛みを感じる場合、長時間口が開いている可能性があります。
2年に1回はインフルエンザにかかる佐藤さんは寝起きに関して「喉が痛い。口が開いているのかも」などと話しました。インフルエンザ予防には鼻呼吸。鼻の中の線毛が動き、ウイルスを外に出す働きもあります。そこで、鼻呼吸に効果がある「あいうべ体操」を行っている、川崎市のふくじゅ保育園へ。
就寝時の睡眠時の無呼吸を起こす、開口、口呼吸は、血中酸素濃度が下がり、免疫力の低下も起こします。
体の末梢部や組織内の毛細血管の損傷から、生体活性が下がり、感染しやすくなります。
口呼吸を鼻呼吸へ!インフルエンザ予防にあいうべ体操
子どもたちが実践するインフルエンザ予防に役立つ体操「あいうべ体操」。
「あいうべ」と口を大きく動かすことで、口周りや舌の筋肉が鍛えられます。体操を歌にして楽しく続けられるよう工夫しているそうです。
これによりこの園では少ない感染率に繋がっているそうです。あいうべ体操開始は5年前。
またある学校でも、あいうべ体操を日課にしたところ、感染者数が大幅に減りました。
「あ」であごの筋肉、「い」で口元・頬・首周りの筋肉、「う」で口周りの口輪筋、
「べ」で舌の筋肉をそれぞれ強化します。
口周りの筋肉を鍛え、鼻呼吸にすることで、インフルエンザ予防につながります。
他にもいびき改善などに効果があります。