歯を割ってくる方の盲点

参考:あけぼのちょう高橋歯科のブログ

今朝も歯軋りで歯根を割って飛び込んできた女性の急患さんが居られました。

左下第一大臼歯 の根が真っ二つに裂けています。診断は、保存不可ので次回、抜歯。

原因は、歯軋りと硬固物嗜好(本人は固いものは食べないと否定)

考えるべき事が幾つかあった。

過食 肥満 糖質過剰 学校教師のストレス 超几帳面 歩行不足 幼弱股関節 悪姿勢 肥満により腰椎彎曲過大と頚椎症での下顎後退・後方回転 呑気症 他 数限りなく悪条件が揃う。

将来、噛み締めや食いしばりの解消のため、潜在性鉄欠乏を含む 質的な栄養失調=糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足 の指導(特に糖質制限とMEC及び藤川処方の説明)を行う予定だが、特に糖質過剰が甚だしいし、糖質制限に困難を極めそうである。

歯を割ってくる方の盲点

歯を割って来たり、顎関節症の方に硬固物禁止とか TCH行動変容、開口指導(あいうべ体操とひろのば体操)など行うが、意外に抜かってしまうのは、パン食・ガム噛み禁止

よく、歯科で歯を割る方の特徴で、ガムを噛み続ける、パン食大好き が多い。

立ち姿勢の長い職種やアスリートの鉄欠乏や貧血は有名だが、潜在性鉄欠乏を含む 質的な栄養失調=糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足 をクリアしないと、基本的な歯軋りや噛み締め、ガム噛み好き、硬固物嗜好は、なくならない。

ガム噛み や パン食、時として ナッツの多食が 何故、いけないか?

糖質制限でも食べられるパンも多いし、ガムもキシリトールは、砂糖の半分程度しか血糖値は上がらないので、ダイエッターでも食す方が多い。ナッツも同様です。

歯科でショートクレンチング という言葉があります。噛んで中・長時間食いしばる事をクレンチングと呼びますが、決して硬くないガムや食パンの白い部分でも噛んで潰そうとする終末で上下の歯牙がごく短い時間強く接触します。短い時間の食いしばりです。歯にとって、顎にとって強大な負荷になります。

ガムは、健康食品のように(脳血流量の増加のため?)扱われますが、意外にガム噛みで歯と顎を壊し方が多い。パンも実は乾き物だという感覚でスープや飲み物で含水軟化して食べて頂きたい。

実は、潜在性鉄欠乏を含む 質的な栄養失調=糖質過多+タンパク不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足 (特に糖質制限強化)が解消されると、ガムもパンもせんべい・おかき類も必要なくなる方は多く居られます。

ガムやパンで歯や顎が壊れる事を知っておくと、無駄に歯医者に行くことも少なくなります。

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