北京近郊で外出制限開始 人口39万人、感染拡大警戒

参考:2020年6月30日 共同通信社

【北京共同】中国・北京での新型コロナウイルス感染症の再拡大を受け、北京近郊の河北省安新県は29日までに外出制限措置を始めました。県政府のサイトによると人口は約39万人。同県は習近平(しゅう・きんぺい)指導部が主導して建設を進める新都市「雄安新区」の一角で、地元当局は警戒を強めています。

6月中旬以降、北京では食品卸売市場の集団感染をきっかけに発症者が増え、累計300人超に。安新県に住む約2千人が市場の関係者だといいます。中国メディアによると北京の感染拡大以降、雄安新区では計十数人の発症者が確認されました。

 県当局は27日夜、各世帯から1人が1日1回だけ日用品の買い物に行くのを除き、外出を禁じると通知。住民に「互いに監督」し、共産党幹部や自治組織に従うよう求めました。

 北京でも感染拡大後、多数の居住区を封鎖、小中学校なども休校にしました。市外に出る際にはウイルス検査を義務付け、出入りを規制しています。

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