参考:Quora 2020.8.21
その情報、ネットリテラシーに長けた人なら皆気付いています。
で、その情報に大衆に向けて強調すべき報道価値があるか、否か?
思考実験してみましょう。
1.高齢者 and/or 基礎疾患がある人は、「自分が対象だ」と思い、余計に心配になる。
→元々そういう人は慎重に行動しているし、行動範囲も少ないので自らリスクを高める行為には及ばない。行動様式には大きな変化なし。
2.対象外の人は「自分には関係ないんだ、インフルよりも死者少ないし、罹ってもどうってことないんだ」と思い、関心が薄れ、行動様式がコロナ前に戻る。
→感染対策がおろそかになる人の割合が増える。
→感染者数が増えれば、高齢者、ハイリスク者への接触確率が増え、重症者が増える。
→集中治療室がハイリスク重症者で溢れる。 (現在の沖縄、大阪がこれに近い状況)
インフルエンザと比べ、(1)発症前の無症候性感染からの感染拡大リスクがある②ワクチンや予防内服薬がなく、一次防護が難しい。(2)決定的治療薬が無く、ひとたび重症化すると対症療法により長期間集中治療室を占有する比率が高い。
新型コロナ、今のところ日本国内の健康人にとって個人リスクがインフルエンザと大差なくても、受け入れる医療側にとっては人的・物資的負担がかなり重い特性を持つ疾患である所は理解して頂きたい所です。
「その事実からすれば大したことが無い」ことを公言できるのは、その発言の結果何が起こっても責任を取る立場に無いか、自身が患者を診る立場に無い人ですね。