身体に効く3つの食べ物 名医が認めた医食同源SP

参考:6月14日(火) 19時00分~20時53分/5chテレビ朝日

{身体に効く3つの食べ物 名医が認めた医食同源SP}たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学【6月14日放送】

オープニング

 ココナッツオイルは便秘に良い?などの健康情報のなかで確実に医学的効果があるものを公開。今回は名医3人が病を予防・改善する3つの食材を紹介します。

年をとれば出てくる?痛を予防・改善する食材

 変形性股関節症の潜在患者数は約3000万人。大きな原因は加齢。最初にひざの痛みを感じた年代は40~50代。ひざの痛みは簡単には治りません。そんなひざ痛の予防・改善効果が期待できる食材があります。千葉・東金市の東千葉メディカルセンターの渡辺淳也先生は、その食材は古くから身体に良いものとして食べられてきたと話します。それは医心方にも書かれています。その食材の日本一の生産量を誇る高知県四万十町を取材。鮎などが有名な四万十川がある四万十町。ひざ痛に効く食材をつくる農家の井上さんを訪ねました。井上さんは昨年秋に収穫したものを保管する貯蔵庫を案内、その食材を見せました。変形性股関節症に効く可能性がある食材はしょうが。高知県はしょうがの年間収穫量が約2万トン。4月に種植え、11月に収穫されるしょうがは、高温で湿気の多い気候でよく育ちます。壕と呼ばれるしょうがの天然貯蔵庫は年間15度、湿度は約90%。しょうがの成分は9割が水分で高めの湿度が保存の最適環境。しょうがは約2ヵ月寝かせ熟成されます。今は最適管理の貯蔵庫があり、ここで熟成させたしょうがを1年を通して出荷します。井上さんは愛着がある壕に種用などを貯蔵しています。旬をむかえる新しょうがは、冬にビニールハウスで育てられ白いまま5月に出荷されます。

[ひざ痛]を予防・改善する しょうがの2つの効能とは?

 しょうがのどんな成分がひざ痛に効果を発揮するのでしょうか。しょうがには身体を温めるなどの効果があります。渡辺淳也先生はジンゲロールが抗炎症作用をしめしてひざの痛みに効くと話しました。マイアミ大学のアルトマン教授が発表した論文には、変形性股関節症でしょうがを毎日摂取したグループは痛みが約4割軽減したとあります。国際変形性関節症学会でも研究発表が行われています。さらに渡辺先生はしょうがの効能のもう一つの可能性を指摘しています。

 ひざの痛みを減少させる可能性があるしょうが。渡辺先生は軟骨の炎症を抑制する可能性があると指摘します。

[検査]しょうがをよく食べる人はひざ痛なし&ひざ軟骨が若い?

 しょうがをたくさん食べている人はひざの痛みもなく軟骨も丈夫なのでしょうか。しょうが農家の井上さん一家の作業を見学。井上さんは、今はひざは痛くないと話します。高知市と四万十町のしょうが農家の皆さんをMRIで徹底調査。50~80代11名。井上健一、利行さんの軟骨は正常。

 しょうがをたくさん食べている人は、ひざの痛みもなく軟骨も丈夫なのでしょうか。高知市と四万十町のしょうが農家の皆さんをMRIで徹底調査。50~80代11名。井上健一、利行さんの軟骨は正常。大谷美喜さんのひざ軟骨も正常でした。11名全員の結果は9名が若い状態を保てていました。ひざの若さを保っている皆さんは、どんなふうにどれだけの量のしょうがを食べているのでしょうか? 

どんな調理法でどれだけ食べている?

 しょうが農家の大谷美喜さんの普段のしょうがの食べ方を拝見。大谷さんは昼食に野菜を下ごしらえし新しょうがを荒みじん切り、揚げナスをカツオに見立てて生姜を乗せて食べました。また大きめにカットしたしょうがをカレーにいれて食べました。カレーにはガリを添えました。さらに夕食にはゆがいたしょうがで豚バラ肉を巻きしょうが入りポン酢をかけて食べます。大谷さんは必ずしょうがの入った料理を数品食べます。つづいて、中越多恵子さんのお宅の食事を拝見。昼食は焼きそばに千切りにしたガリと汁をいれて食べました。夕食ではガリを素揚げしたしょうチップスが出ました。どのくらいの量のしょうがを食べればひざ痛を改善し軟骨を若く保つ可能性が高くなるのでしょうか?スタジオで名医が伝えます。

無理なく効果的な量を食べる方法は?

 中山秀征は実家で紅しょうがを作っていたと話しました。変形性股関節症の予防・改善効果が期待できる1日のしょうが摂取量は約60g。マイアミ大学の論文では、しょうがエキスを生に換算すると60g、市販のチューブでは1本半、しょうが農家は約120g食べていました。渡辺先生おすすめ食材は乾燥しょうが。生しょうがの10分の1の6gでOK。乾燥しょうがは料理のアクセントとしても使えます。

悪玉コレステロールを減らし動脈硬化を予防する?

 脳梗塞などの原因・動脈硬化。動脈硬化の元凶は悪玉コレステロールの増加。悪玉コレステロール増加の原因は乱れた食生活や運動不足。50歳以上の約3割が悪玉コレステロール過多など脂質異常症の疑いがあります。悪玉コレステロールを減らす食材があります。東京医科大学病院の椎名先生は、その食材は動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを下げる働きがあるなどと説明しました。アメリカ農務省の研究報告では、コレステロールが高い方がその食材中心の食生活をしたところ5週間で悪玉コレステロール値が減少、ミネソタ大学の研究でも悪玉コレステロール値が低下しています。その食材は日本でも古くから健康食として知られ徳川家康も主食にしていました。日露戦争で海軍カレーでもその食材が活躍しています。高木兼寛はその食材をカレーに入れ脚気を撲滅しました。高木兼寛が創立したのが慈恵大学病院。その食材とは果たして?

 悪玉コレステロールを減らす食材を病院食に取り入れた慈恵大学病院。糖尿病患者が3週間その食材が入った病院食を食べたところ、体重11kgを健康的に落とせました。海軍カレーの生みの親、高木兼寛が慈恵大学病院の病院食に取り入れたのは大麦。大麦はイネ科の穀物で人気上昇中のヘルシー食材。スーパーでも大麦商品がずらり。そこには押麦の文字が。大麦は二条大麦と六条大麦にわかれ、押麦に加工され吸水性があがりふっくら炊けます。大麦に含まれる大麦βグルカンは腸でゲル状に変化、胆汁酸を包み込み体外へ排出します。すると肝臓はコレステロールを集め胆汁酸を造ります。結果悪玉コレステロールが減少、動脈硬化予防に繋がります。

[検査]大麦をよく食べる人は悪玉コレステロールが少ない?

 大麦をよく食べる人はどれだけ悪玉コレステロールが少ないか検査。「慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ」を出版している慈恵大学病院栄養部のみなさんで調査。濱裕宣さんは検食などで大麦ごはんを意識して食べます。心配事は過度の飲酒ですが、悪玉コレステロール値は?杉原聡子さんも毎日大麦を食べています。心配事は過度の飲酒・運動不足。小川篤美さんはレシピ本第2弾に取り組みます。心配事は肥満手前。日頃大麦を食べている8名の数値を調べます。

 大麦をよく食べる人はどれだけ悪玉コレステロールが少ないか検査。慈恵大学病院栄養部のみなさんで調査。濱裕宣さんは85など基準値、8名全員がボーダーライン以下でした。スタジオで動脈硬化予防につながるさらなる健康効果を紹介。

大麦にもう1つの健康効果と1日に食べると効果的な量を発表

 椎名一紀はビールや麦焼酎などは大麦βグルカンの効果は期待できないとコメント。また大麦は食後の血糖値を抑える効果があります。ミネソタ大学の研究では、大麦βグルカンを1日に3摂取すれば悪玉コレステロールが低下します。そのための量は麦ごはん4杯。

[検証]簡単・美味しい大麦レシピで悪玉コレステロールはどれだけ減る?

 慈恵大学病院のおいしい大麦レシピの大麦入りネバネバ小鉢のレシピを紹介。すりおろした長芋に大麦を加え、納豆とめかぶを盛りつけます。さらにオクラを乗せうずらの卵をトッピングして完成。悪玉コレステロール現象に相乗効果あり。さらに大麦の豆乳スープのレシピを紹介。鍋にニンジンとチンゲンサイの軸を煮て大麦を投入、さらに鶏がらスープなどで味を整え、豆乳を入れて味を整え、仕上げに片栗粉でとろみを付け完成。その他にも大麦ミートソースなどを使い、2週間の大麦生活で悪玉コレステロールをどれだけ減らせるか検証。協力してもらうのは悪玉コレステロール値が高い設樂由美さん。

 2週間の大麦生活で悪玉コレステロールをどれだけ減らせるか検証。協力してもらうのは悪玉コレステロール値が高い設樂由美さん。設樂さんの生活に密着。彼女のつまみ食いが悪玉コレステロール増加の原因の一つ。慈恵大学病院の大麦レシピでどれだけ悪玉コレステロール値を下げられるのでしょうか。検証初日。朝食に大麦入りネバネバ小鉢をアレンジして食べました。さらに大麦ミートソースなどを食べ、目標量の麦ごはん4杯分を達成。そして大麦メニューを食べ続け、3日目の夜つまみ食いがなくなり、2週間大麦料理を食べ続けました。

 設樂由美さんが2週間大麦料理を食べ続けた結果、検証前の151.2から121の基準値になりました。

日本人に多い様々ながんの予防効果が期待できる?

 日本人の死亡原因1位のがんの予防効果が期待できる食べ物があります。愛知県がんセンター研究所の松尾先生は、がん予防が期待できるのは野菜だと話します。その野菜が多く作られているのは山梨・道志村。その野菜の正体とは?

山梨・道志村名産の野菜?

 がんの予防効果が期待できる食べ物が山梨・道志村にあります。その野菜の正体はクレソン。クレソンは投げるように植えられます。5、6月が苗植え7~10月が収穫時期。栽培には綺麗な水が欠かせません。松尾先生はクレソンのイソチオシアネートが入っていると話しました。イソチオシアネートは抗酸化物質を作り有害な活性酸素を無毒化しガン発生を抑制するといいます。国際がん研究機関で世界的にも効能が示唆されています。イソチオシアネートはアブラナ科の野菜に特に含まれます。なかでもクレソンは含有量が多いです。1日にどれくらい食べればいいのでしょうか?量は明らかになっていませんが、定期的に摂取すれば効果が期待できます。農家の諏訪本さん宅ではクレソンをおひたしや天ぷらなどにして食べていて、夕飯7品に全てクレソンが入っていました。合計量は102g。クレソン農家の佐藤さん宅ではクレソンの胡麻和え、ツナとの和物などを食べています。大量のクレソンを食べている農家の皆さんはがんに強い身体なのか検査。調べてみると驚きの結果が! 

[検査]クレソンをよく食べる人はがんに強い身体を持っている?

 大量のクレソンを食べている農家の皆さんはがんに強い身体なのか検査。抗酸化力が高ければがんになりにくい。検査の結果6人中4人が実年齢より高い抗酸化力を持っていました。

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