COVID-19の分類を第二類感染症から第五類感染症に変更した方がいいと思いますか?

参考:Quora

例えば5類感染症としたらどうなるか?実際に病院で働く立場の意見です。明日から「新型コロナは5類感染症とします。もうインフルエンザと同じ対応でよいですよー。」と言われたら、医療機関の負担も減って楽になるか。

ならないと思います。これだけ発症前からあちこちに感染を広めて、最初風邪のように見せかけて一部の人が1週間後に急に悪くなって、全体でも1%ぐらいの人が亡くなって、特に高齢者では十数%で亡くなってしまうような病気見たことありません。明日からコロナ対応をインフルエンザと同じにしてしまったらとてもじゃないけど病院が持たない気がします。

但し一般的に皆さんがたどる経過は「風邪にみえる」方です。ですから、この病気に関しては発症数日後の一部の人が重症化するまさにその瞬間を正しく見極めることができればいいのにと思います。診断したら片っ端から病院に入れるのもナンセンスですし、この軽症でも広めてしまう性質から自宅隔離は家族内感染のリスクがあるし、でもホテルで隔離して毎日LINEで大丈夫ですかとだけ聞くのもこの病気の特徴の一つであるhappy hypoxiaのことを考慮すると危険です。

  • 発症前から周りに広めてしまう
  • 最初は風邪と区別がつかない
  • 小一週間してから重症化するか治るかに分かれる
  • 重症化してからも長い

これらの特徴に対して現時点では法律の方がうまく対応できません。このため、行政には2類だ5類だ分類の仕方ではなくこの病気のためだけの対応の方法に知恵を絞って欲しいと思うのです。

診断したら軽症であれば病院ではない場所で隔離して、重症化するか治るか境界の1週間あたりだけ自覚症状に頼らずそこだけ医療リソースを割いてしっかり見極めて、軽快する人たちは放置(感染させるリスクもこの頃から下がっていくと思われます)、重症化した人たちに医療資源をさく。また、重症化してからが長いのでそれを全て前線の高度医療機関で治療するのではなく、長くなり症状が悪い意味固まってしまった人に対する加療は前線ではなく後方支援を作りそこに移動させて前線は超急性期に特化して治療をする。

そのようなやり方がいいと思うのですが、こういう対応をするためには今の2類とか5類とかではなく新たにこの疾患に特化した対応方法を作る必要があると思います。特に何も考えずに「コロナは風邪」として明日から今皆様がやってるような制限を全て解除しても、医療従事者も同じ対応になるとは到底思えません。いきなり5類だとかなんだとか言われたら病院での感染対策や治療の面倒さは変わらず有病者数だけが増えて阿鼻叫喚な未来が待っているような気がします。そして5類相当なのでと皆さん自宅待機としてその後のfollowをしなかったら、1週間後の急変を見逃されて自宅で亡くなってしまわれる人が相当数出るかもしれません(こちらに関してはすでに今あちこちで自宅待機が増えており、自宅療養中に具合が悪くなる人が今後急増するのではないかと心配しています)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です