参考:Quora
Sei Tetsurou, 副院長(2012年~現在)
回答日時:8月2日
>極端な話が、重傷者や死亡者がゼロなら感染者が全国で100万人いてもOK?
いわゆる”風邪”はそういうことですね。「コロナは風邪論者」は皆そういう論旨で発言されています。
では、現実はどうでしょうか。
東京都の7月21日モニタリング会議資料(公開資料)を確認してみましょう。
グラフの推移の通り、年始の第3波の時と比べ、重症者の総数はずっと少ない。でも、ワクチン未接種率の高い60歳未満の年代では既に当時を上回っています。1月の頃は60代より上の年代が重症者の8割。今はそれが半分程度です。過去の流行とは明確に異なり、ワクチンの効果が如実に表れていると考えられるかと。
2020年の新型コロナ死亡とされたのは
「たったの3,466人」です。
まさに
「インフルエンザ」です。
と言うか「これはただのインフルエンザ」です。
この程度のウイルスで騒ぎになっているのは
「マスコミが騒ぎを大きくしている」からです。
重症者の数は遅れて増え始めます。新型コロナ感染症は、発症(検査陽性化)しても直ぐには重症化せず、重症化するまでにはタイムラグ(7~10日位)があるのが普通。
また、重症化したら回復までにはさらに長い時間を要します。今のペースで感染拡大が続いたら、8月初旬に向けて40代・50代の現役世代の重症者が都内の病院に溢れ始めることになるでしょう。風邪がいくら流行っても、季節性インフルエンザが少々流行っても、長い期間人工呼吸器管理が必要になる患者が、こんなに狭い地域で大量に発生することはない。まずはここが重要です。
なのに、ロックダウンですか?ソーシャルディスタンス?マスクいつもつけていなければダメ?PCR検査証明やワクチン打ってないと、渡航もできない?
モニタリング会議資料、専門家のコメントより。
・新規陽性者数が増加し、その年齢構成は若年・中年層へと変化した。新規陽性者数が増えれば、若年・中年層であっても入院治療が必要な中等症患者が一定の割合で発生し、重症化する患者も増加する。急激な重症患者数の増加は、通常の医療も含めて医療提供体制の逼迫を招く。
・今週新たに人工呼吸器を装着した患者は45人、そのうちECMOを導入した患者は7人であった。人工呼吸器又はECMOによる治療がまもなく必要になる可能性の高い患者数が依然として多いため、重症患者のさらなる増加が危惧される。
・急速な感染拡大が進んでいる中、重症患者数は増減を繰り返している。重症患者数は新規陽性者数の増加から少し遅れて増加することや、本疾患による重症患者は人工呼吸器の離脱まで長期間を要するため、ICU等の病床の占有期間が長期化することを踏まえ、その推移を注視する必要がある。
自然感染の大流行が、集団免疫に繋がるか否か。
これは未知数(多分無理)です。コロナウイルス感染症では、自然感染による免疫獲得では終生免疫にならないことが既に過去の流行とその後の再流行を来した群、地域の幾つかの観察から明確になっています。
自然感染後の後遺症問題もあります。
集団免疫獲得のために、流行を敢えて放置するという考え方は、希望的観測の下で安易に採用すべきではないと考えます。なお、現在進行中の”イギリスの博打”には、世界が注目していますね。既に入院患者がかなり増え、死者数も増え始めています。多分軌道修正されるのではと推測します。
8月2日追記
東京の入院患者数の推移2638→3166人(7月25日→8月1日) 重症患者数推移72→101人(同日付)、まだ死者はあまり増えず、ひたすら重症者が積み上がりつつある段階。加えて入院・療養等調整中が8851人(8月1日)。宿泊療養1739人、自宅療養も11018人と急増。保健所はこれらへの対応(患者の病状確認と、入院・療養先への振り分け紹介)で手一杯で、クラスター追跡はもうまともにできません。なのに政府の腰は相変わらず重いままですから、お盆頃には相当にまずい状態(過去最悪水準)に陥っていることが予想されます。
人数は、インフルの時より少ないのですね。これで、何千人という人が行動制限されて、変でないですか?