鼻から接種するコロナワクチンが開発されたそうです。記事をみると良いことづくめのように見えますが、他の疾患を含め現在このような(痛くない)ワクチンではなく注射が一般的なのはどんな理由によるものですか?

参考:Quora

Ryu, 癌専門医・指導医
回答日時:7月28日

2つ理由があります。

1:薬の効果のスピードをどのくらい重視するのか?

2:薬の安定性がどのくらいあるのか?

1に関していえば、静脈注射>筋肉・皮下注射>座薬・鼻腔・口腔粘膜のスプレーなど>内服薬>皮膚へのシップの順でしょう。

2に関していえば、薬が湿度や温度などにどのくらい強いかになります。多くの人が望まれるように痛くない投与方法が良いことは製薬会社もわかっています。しかし今回のワクチンのように非常に繊細な薬の場合、保存が難しくまた鼻の粘膜では鼻内の粘液により効果が低下してしまうため、筋肉注射になっているのだと思います。

 


Tamotsu Ueda, 大阪大学大学院で博士(工学)を取得(1999年)
回答日時:7月28日

インフルエンザでも、日本では認可されていませんが、鼻から接種するワクチンはあります。フルミストという名前で、不活化ワクチンではなく弱毒化したウイルスを用いた生ワクチンです。予防効果は高く、型の異なるウイルスに対しても重症化を抑える効果が期待できるといわれていて、効果が持続する期間も長いそうです。

ただし、たとえば泣きじゃくって鼻水が出まくりの子供に接種して、それがうまくいくのかというと……鼻水で流れてうまくいかない可能性もあるわけですね。鼻づまりのある方なども同様です。これに対して注射の場合、確実に一定量を入れ、安定して保持させつつ吸収させることができるわけです。この「接種時の安定性」の問題がまず考えられます。

また、鼻は入れ易い場所であると同時に出易い場所でもあります。身近に感染リスクのある方がいる場合に、接種した人から感染してしまうリスクが生じるかもしれません。このような「二次感染」の問題も考えられます。

そして、呼吸器疾患のある方の場合は、それを悪化させる可能性もあるかもしれません。

フルミストに関しては、このようなリスクは既に指摘されており、その上で欧米では普及しているわけです。新型コロナのワクチンに関しても、有効性の検討の後に、このような問題への検討も行われることでしょう。

 


Masa Ishiguro, 名古屋大学卒業(1993年)
回答日時:7月28日

鼻ワクチン…へー。

でも写真見る限り、鼻ワクチンも注射みたいですけどね; いや、やったことないから、痛いかどうかさえもわからんですけども。痛そうに見えちゃう;

インフルのワクチンは皮下注射と言われるもので、免疫細胞が多い皮下組織に打つことで抗体を作りやすくしています。

現行のコロナのワクチンは筋肉注射と呼ばれるもので、今回の場合は筋肉のたんぱく質を利用して疑似ウィルスみたいなのを作るので筋肉に打つそうです。

鼻ワクチンは、コロナの侵入経路が鼻や口からなので、確かにそこから侵入すると覚えさせた方が、体も記憶しやすいとかあるのかもしれないですねー。

 


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