参考:2018年2月7日 (水)配信共同通信社
運転士が睡眠時無呼吸症 NY周辺の列車事故2件
【ニューヨーク共同】米運輸安全委員会(NTSB)は6日、昨年とおととしにニューヨーク周辺で発生し、多数の負傷者を出した2件の列車事故について、いずれも運転士が睡眠時無呼吸症候群(SAS)だったことが原因と発表しました。
SASは就寝中に呼吸が止まる状態を繰り返して熟睡できず、日中に強い眠気に襲われる睡眠障害。NTSBは事故の再発防止のため鉄道各社に運転士の睡眠障害検査の実施や、列車の速度超過を防止する「ポジティブ列車制御」(PTC)の早期導入を求めました。
事故は、昨年1月4日に米ニューヨーク市ブルックリン地区の駅で、2016年9月29日に同市に隣接する東部ニュージャージー州ホーボーケンの駅でそれぞれ発生。ブルックリンでは、列車が車止めに衝突して乗客ら108人が負傷。ホーボーケンでは駅に列車が突っ込み、1人が死亡、110人が負傷しました。