ゼラチン研究で発見 「関節の若さ保つ」と期待 

 参考:2016年4月20日  共同通信社

 食用、医薬用、工業用のゼラチン製造のゼライス(宮城県多賀城市)は、ゼラチンと同じ原料を使い、皮膚や関節を若く保つことが期待されるサプリメント「コラーゲン・トリペプチド」を製造しています。2005年から通信販売で取り扱い、今年2月には純度を高めた製品を投入しました。大きく売り上げを伸ばしています。

 コラーゲンは繊維状のタンパク質で皮膚、骨、腱(けん)などの組織の主要成分です。コラーゲン・トリペプチドとは、アミノ酸の分子三つでできたコラーゲンの最小単位で、体内へ素早く吸収されるのが特徴です。国内で量産できる技術を持っているのは同社だけといいます。

 1941年に設立された同社は、もともと三陸海岸沖で捕れた鯨のコラーゲンを原料にゼラチンを製造していました。その後、豚の骨に含まれるコラーゲンなどに原料を変更し、事業分野を拡大してきました。

 医療用の製品開発のため、不純物が少ないゼラチン製造の研究を進めていた際に、「それまで知らなかった分子構造のコラーゲンがあることに気付いた」と同社中央研究所所長で薬学博士の酒井康夫(さかい・やすお)取締役。

 この物質がコラーゲン・トリペプチドでした。ラットに食べさせたところ、他のコラーゲンが筋肉などにも吸収されるのに対し、トリペプチドは皮膚や関節などに集中的に取り込まれることが分かりました。

 「人体にも良い影響があるはずだと確信した」と酒井取締役。プロ野球選手や大相撲力士らにサンプルを服用してもらい、「関節痛が和らいだ」との反応を得て商品化に踏み切りました。

 発売後は口コミで評判が広がり、リピート率は7割以上。膝痛に悩む高齢者や、ゴルフ、テニスなどで関節を痛めた人に人気です。酒井取締役は「整形外科やスポーツ医学の医師とも協力し、事業の柱に育てたい」と意気込んでいます。

Dr.堤より
ゼラチン研究の成果を生かしたサプリメントを販売する「ゼライス」はゼラチンはたんぱく質コラーゲンの最小単位。マシュマロも同じ成分?

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