参考:2020.7.24 Quora回答
この冬は、この春の繰り返しだと思います。
このグラフは東京都が毎日更新している新型コロナ感染者数を、対数グラフにしたものです。
何故、対数グラフなのかというと、ウィルスは自然現象の一部だからです。自然現象は対数的に変化することは、理系の世界では広く知られています。例えば、新幹線に乗って、速度が10km/hから100km/hに上がると速くなった気がしますが、速度が100km/hから200km/hに上がっても、2倍になったような気がしません。音の単位はデシベルdBでこれは対数で、最初から対数の世界に慣れています。
安倍総理大臣は2020年4月7日に東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県に緊急事態宣言を行い、4月16日に対象を全国に拡大しました。そして、5月25日に全国で解除されました。
グラフを見ると、それまで増加していた患者数が緊急事態宣言が出された4月7日以降、減少に転じています。そして、緊急事態宣言が解除された5月25日以降、増加を始めました。
このグラフからわかることは、緊急事態宣言で患者数が減少したという事です。何が変わったのでしょうか。また、緊急事態宣言の解除で再び増加したのです。何が前後で変わったのでしょうか。
水際作戦は完全に無意味でした。感染者の足取り調査で感染源を突き止めても、何の役にも立ちませんでした。患者数の増加と減少を決める因子は、人の密集かもしれません。駅や道路に人がパラパラといる状態、電車にひとが3‐4人乗っている状態、レストランに人がいない状態です。映画館やゲームセンターに人がいない状態です。
劇場やライブハウスで感染が起こったのですが、これらの密集を解除しても増加は止まっていません。従って、電車や駅や会社に何万人単位で密集するのが増加因子の一つのようです。
さて、この先、2回目の東京アラートはいつ発表されるでしょうか。東京の新規患者が1) 1日に800人を超える。 2) 1日に1000人を超える。3) 1日に2000人を超える。こうなると、都民は心安らかならずで、騒ぐ人の数が増えます。有権者を気にする都知事はアラートを出すかもしれません。
グラフを見ると、早くて8月10日、遅くて8月20日になりそうです。
東京アラートが発令され、以前の様に人の往來が極端に減ると、その日を境に新規患者数は減少していきます。そして、11月には底を打つのですが、経済活動を最優先にする政府によって、人の往來が始まります。なにせ、政府は有権者の事を気にかけませんから。オリンピックに向けた人の移動は、例外処置となり、ビジネスマンの往來も大幅緩和となるでしょうから、患者の増加はありうると思います。しかし、厚労省はPCR検査を制限していますので、患者の増加は水面下のことになり、庶民は気が付かないかもしれません。
従って、この冬は、今年の春の時の繰り返しになるやと思います。
出典 都内の最新感染動向