参考:quora 2020.10.2
https://jimakudaio.com/yt?v=FHx059IqP_M&lang=ja
フランス人の作成した画像なので注釈がフランス語で自分には意味不明ですが、キャリー・マリス氏の発言部分は英語ですのでその部分は理解できます。
まず、この映像を聞けばわかりますが、マリス氏はコロナ・ウィルスではなくHIV・エイズについて語っています。それと、その内容はPCR検査でHIVや新型コロナ・ウィルスの存在が確認されたとしても、それが感染を証明するものではないということです。で、この説明は正しいと思います。
基本的にPCR検査は特定のDNAを何百万倍や何億倍に増幅することで、その特定のDNAの存在を確定する検査です。ですので、例えばコロナ・ウィルスを非常に微量に鼻から吸引してそれが口や鼻の奥に付着している場合、PCR検査すればその存在が確認できますが、だからといって、そのウィルスが体内で増幅して感染症を起こしてCV19という病気に発展しているとは結論できないからです。
でも、これは必要条件と十分条件の差異を認識していれば理解しやすいのですが、例えば発熱や咳などの症状があり、PCR検査で新型コロナ・ウィルスの存在が確認できる場合は、新型コロナ・ウィルスに感染しておりCV19を発症している可能性が高いと考えて隔離などの予防行為するのは常識的な判断だと思います。もちろん、偶然、普通の風邪やインフルエンザにも感染していて、そっちの方が発熱と咳の原因で、CV19は鼻の奥に付着しているだけという可能性を否定するものではありません。
さらに、50歳代ぐらいで肺炎の症状が明確に出ている状態でPCR検査で新型コロナ・ウィルスの存在が確認できる場合は、医療現場の判断としてCV19を発症していると判断するには十分だと思います。ただ、理論的に万のケースに例外がある可能性は否定できません。
数学や論理学ですと全て白黒で決まる世界ですが、科学や医療の世界はあくまでも確率の世界ですので与えられた状況やデータからベストの選択や判断をするというものです。例外があるからといって万の肺炎発症者でPCR検査で陽性の結果が出た人を「まだ感染したとは結論できない」ということでCV19の治療や予防行為を行わないというのは犯罪に近い行為だと思います。