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ミルクシスルは他にもマリアアザミやオオアザミという別名を持つ地中海沿岸が原産のキク科の2年草で、道端や野原に野生のミルクシスルが自生しているくらい欧米ではとてもポピュラーな植物です。
高さは1~2m位になることもあり、大きくとげのある葉を持ち夏に赤紫の花を咲かせます。
メディカルハーブとして利用は勿論ですが、すべてが食用になる植物で、花や葉はサラダに、茎は茹でてアスパラガスのように、そして、根は漬け物などに利用されています。
ミルクシスルは2,000年以上前からから肝機能障害の治療のために使われてきた長い歴史があり、今でも肝臓を保護して、肝細胞と肝臓組織の再生を促進させる、副作用のない肝臓薬として認められています。
昔のローマ人はミルクシスルを野菜として栽培し、その樹液に蜂蜜を加えて、胆汁の分泌を調整するために利用していました。12世紀頃のヨーロッパでは既に肝臓の治療ためにミルクシスルが有効であるということが確立されていて、多くの文献にその記録が残っています。
その後アメリカでは肝臓、脾臓、および腎臓の病気の治療薬として利用されるようになりましたが、20世紀の初め、やはり肝臓に良いと言われるハーブから効能がある化合物の抽出に成功したところからミルクシスルへの関心も再び高くなりました。
ミルクシスルにはシリマリンというフラボノイド化合物が含まれていて、アルコールやアセトアミノフェン、またある種の毒素によって引き起こされる肝細胞の損傷を保護する事が確認されています。ウイルス性肝炎、慢性肝疾患、肝硬変などに有効で、他にも、キノコ中毒の解毒剤としてヨーロッパの医療現場で活躍しています。
また、シリマリンには抗酸化作用があり、病気や老化の原因である活性酸素を除去する働きのほか、体内の抗酸化物質であるグルタチオンの合成も促し、肝臓だけではなく体全体の老化防止にも大事な働きをしてくれます。
副作用もなく安全で、古くから肝臓の為のハーブとして長い歴史と信頼のあるミルクシスルです。お酒の量が多い人、多くの薬を服用している人はこのミルクシスルで肝臓をいたわってあげてください。
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