2011年3月11日の地震で、実は「東海第二原発」も電源喪失していた。それが冷温停止したのは3/13で、それまでに実にベントを170回もしたと言う。
JCOで関東全域汚染しかけたあの東海第二原発は実は311の時も相当危険な状態であった。
2011年5月20日、長生村にて東海村村長村上氏の講演が行われ、その中で「昨年3月の大震災で、東海村は震度6強で、5.4mの津波を受けました。原発の電源は断たれ非常用電源3台のうち、1台が津波でダウン、原子炉内が高圧になり危険でしたのでベント(原子炉内の高圧ガスを抜く)を170回行いました。
幸い海辺に6.1mの防護壁を1日半前に完成していました。
70cmの差で津波を防ぐことができて2台の非常用電源が動き出しました。
防護壁の完成がなかったら福島原発同様に爆発したでしょう。
危機一髪でした。」
という発言があの2か月後にやっとあったのです。
皆さんは、やれヤシマ作戦だ1F水素爆発だ…4号機だと騒いでいて忙しくて知らなかったでしょうが、マスコミなんてそんなもんです。本当に必要な危険は殆ど伝えてくれないのです。
コロコロについてもですが、政権忖度でわが身可愛いで、金の雨に煙幕を張るだけなんです。
でフォトは圧力釜がベントしてるイメージ図ですが…
勿論、中の料理の良い香りが関東一円に広がった事は当然です(曝)
福島第一は底が抜けたり、蓋が吹っ飛びかけて歪んだりで、それに比べたら東海はマシに見えますが、どちらも単に運が良かっただけです。
東海第二原発は3・11当時稼働していました。ここにも津波は押し寄せて来ました。その時の防潮壁の高さは6・11メートル(2007年の津波高さの県想定は、最高5・72メートルと出たので、3・11の僅か半年前に、以前の4・9メートルから嵩上げし、6・11メートルにしました)、津波高さ5・4メートルで、その差70センチ!!かろうじてディーゼル発電機全3台、全電源喪失を免れました。
この防潮壁は出来たばかりで、人ほどの大きさの配管の穴が壁に幾つか空いていて、その隙間を埋める工事の完成が3月4日で、3・11の1週間前でした。津波がそれより前だったら、全電源喪失になったでしょう。
ところで3・11の大地震で、この第二原発の原子炉は自動停止しました。そのため外部からの電力が断たれました。すると外部から冷却水を入れて冷やす必要があります。でも外部電源喪失という事態になりました。そこで非常用電源を賄うディーゼル発電機3台が動き出しました。
しかしです。まだケーブルを通す孔や排水用側溝を埋める工事はこれからだったので、底から津波の水が侵入して来て、ディーゼル発電機用を冷却する為の海水ポンプ3台のうち1台が浸水で止まり、発電機は1台機能しなくなりました。
このため原子炉を冷やす残留熱除去海水系(RHRS)の2系統のうち、1系統が停止してしまいました。この海水をくみ上げるポンプの1部は、実はディーゼル発電機用海水ポンプと同じ区画にありました。しかし後者の背丈が低くて、ポンプが水に浸ってしまったのに対し、前者は背丈がそれより僅か40センチ高かった為、浸水を逃れ、紙一重の差で福島第一のような事態にならなかったという幸運でした。
原電ホームページでは、「残る2台の非常用ディーゼル発電機により安全に原子炉および使用済み燃料プールの冷却を行い、その後に外部電源も復旧し、3月15日に原子炉は冷温停止しました」と、簡単な説明だけしています。
因みに、これらの情報は当時の村上達也東海村村長(初の臨界となったJCO事故で、陣頭指揮に立ちました)にも、原電は3月23日まで知らせていません。さらに10月まで170回もベント(排出口という意味があり、原子炉格納容器の中の圧力が高くなって、冷却用の注水ができなくなったり格納容器が破損したりするのを避けるため、放射性物質を含む気体の一部を外部に排出させて圧力を下げる緊急措置=日本原子力文化財団ホームページ)を行った事実を伝えていませんでした。
さらに、原電はそうしたベントについての詳しい情報をひた隠しにしています。それは再稼働に向けて、故意に伏せているようにしか見えません。勿論ベントによる放射線量の推定量も公表していません。
もし東海第二原発が福島と同じようになったら、人口密集地での事故となるので、5キロ圏で6万人、10キロ圏で30万人、20キロ圏で75万人、30キロ圏で94万人になるそうですそして、東京や浦和千葉までは100~110キロ。そうなったら避難者を受け入れる自治体どころか、首都壊滅です。勿論日本終了状態に陥るでしょう。
なんだ、昔話かよ?
いえいえ。。。
今日の続報があるのです。
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東海第二原発、安全工事の契約妥結できず 再稼働に影響
2/1(月)5:00 朝日新聞デジタル 配信
日本原子力発電(原電)が運営する東海第二原発(茨城県)で、再稼働のための安全対策工事をめぐる原電とゼネコン3社の契約交渉が、交渉開始から2年以上を経ても妥結していないことが複数の工事関係者への取材でわかった。この影響で、2022年12月とされる工事の終了予定が延びる可能性がある。
原電は工事費を約1740億円としているが、ゼネコンの見積額はこれを上回っており、大幅な増額となる見通しだ。予定通りに工事が進んでいないことに加え、周辺自治体から再稼働に必要な事前了解が得られるかも不透明な状況で、再稼働への道のりは厳しい。
東海第二原発は18年10月、原発本体の安全対策工事の計画について原子力規制委員会の認可を受けた。計画は、防潮堤建設▽非常用電源設備の設置▽耐震補強などで、原発は工事費を1740億円とし、ゼネコン6社を指名した。
だが、同年11月までに出そろったゼネコン側の見積額は2500億円以上だったため、げんでん見積もりの見直しを要請。原電は昨年3月までに全ての工事契約を結ぶことをめざしたが、6社のうち、清水建設と五洋建設をのぞく4社との交渉は難航してまとまらなかった。
鹿島、大林組、安藤ハザマ、大成建設の4社は、最大規模の工事となる防潮堤建設を請け負う。複数のゼネコン関係者によると、合計見積額は900億円前後になったとされる。これを過大とみた原電側は昨年5月までに、防潮堤の一部の杭打ちの試験施工を実施。その結果を踏まえ、見積額の減額を要請したが、ゼネコン側は「採算がとれない」と拒否した。
Based from:東海第二原発、安全工事の契約妥結できず 再稼働に影響(朝日新聞デジタル)- Yahoo!ニュース – <https://news.yahoo.co.jp/…/6eebe84a367f8326da8dae22ef41…>
そりゃ…誰もやりたくないよね。。。流石に。
避難所が(トイレも廊下も倉庫も避難スペースとする詐欺で)過大に見積もられていた。一部施設で「非居住スペース」を除外しなかったことなどから、2018年時点での収容人数が約1万8000人分不足している。
Based from:東海第2原発、避難所見積もり1万8000人分不足 広域避難計画 – 毎日新聞 – <https://mainichi.jp/articles/20210130/k00/00m/040/107000c>
大井川和彦知事は「県独自の安全性検証を終えていない」と不快感を示した。山田修村長は「住民の疑問や不安にどう答えていくのか、改めて考えてもらいたい」と要望。高橋靖市長も「住民との信頼関係を保ちながらやりとりを」と…言うが…
その首長選挙の裏で推進派でない候補者関係にはトラックが突っ込んだりした事件も明るみに出ている程だ。(勿論、そういう汚い脅迫の主はみえみえの日本一のヤクザだし。。。)
Based from:東海第2再稼働、焦点は地元自治体の合意 安全確保へ課題山積: – 日本経済新聞 – <https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41641500S9A220C1L60000>
Based from:東海第二原発―隠蔽された危機 – ハテヘイ6の日記 – <https://hatehei6.hatenablog.com/entry/20141122/1416662977>
Based from:■東海村原発、危機一髪! <https://www5.hp-ez.com/hp/ooami/page4/bid-246076>
まぁ、日本終了したら、シュウキンペイ\(^o^)/と吸収されるか、はたまた…どこにもっと酷い奴隷化されるやら。。。
どうにもならない?
どうでもいい?
嗚呼、そうかなぁ。。。
メディア報道の現実は?それでも、原発は必要ですか?(日本も脱原発で?)