新型コロナのワクチンを打つor打たない。日本ではどちらが危険ですか?

参考:Quora

Sano Satomi, 米国在住・医療通訳、IT翻訳
回答日時:1月24日

リクエストありがとうございます。米国在住なので、自分の番が回って来たら必ず接種しますが、日本に居たら、という仮定で回答致します。

あくまでも主観から結論から言うと、やはり「接種する方が安全」です。その理由は、一部の感染者が苦しんでいる後遺症です。これらの後遺症を考えると、私のライフスタイルと次の事情から、絶対に、絶対に、絶対に、新型コロナには罹りたくありません。もちろん、ワクチンは完全・完璧ではなく、必ずしも感染予防をしてくれる訳でもありませんが。

1.私は食べる事を無上の悦びとしている

一部の感染者に、回復後も味覚異常が残る例が出ており、もしそれが食いしん坊の私に降りかかったら、私にとっては死刑宣告に等しい

2.私は食べる事を無上の悦びとしている・アゲイン

一部の感染者に、回復後も嗅覚異常が残る例が出ており、匂いが嗅げないと、味もよく分からない(試しに鼻をつまんで食べてみると、味わうのが極めて難しい。蕎麦をズズズと吸い込むのも、ソムリエがズズズと飲むのも、香りを鼻に通すから)

3.運動オタクである

Zumbaを踊りまくったり、マラソンを走ったりする心肺機能を失いたくない。オハイオ大学の研究によると(少人数対象の研究結果なので、過度に恐れないで下さい。でも…)、陽性者で軽症または無症状で済んだトップアスリート26人の若者を追跡調査したところ、4人に心筋炎の瘢痕が見られたとのこと[1]

4.Quoraにハマっている

新型コロナの怖いところは、ウイルスそのものより、むしろ身体の免疫の過剰反応にある。上記は真菌に炎症が出た例だが、脳に影響が出たとされる症例も多数。[2][3][4]せっかく2020年にQuoraという知的好奇心を刺激する媒体を見つけたのに、この年で認知機能を失いたくない

5.秋に旅行を計画している

予防接種証明書がないと飛行機に乗せない、という動きが出始めており、打っておきたい

 


 

以上、「必ず接種する」というのは私自身のQoLを保つための選択であり、後期高齢者で、人とほとんど接することのない山奥で、仙人のような暮らしをしている方なら、敢えて接種する必要はないかもしれません。

幸か不幸か、日本のワクチン接種は他国より遅れているため、他国の動向を注視できます。私の個人的な所感ですが、今のところ諸外国で発生している重篤な副反応については、想定の範囲内という印象を持っています(アナフィラキシーショックはエピペン(エピネフリン)で対処可能)。接種後の筋肉の痛みは、他のどんな予防接種でも起き得るため(私の場合、どの予防注射でも、ほぼ毎回起きている)、心構えはできているつもりです。

<参照先>新型コロナウイルス感染症と嗅覚・味覚障害/東京大学 保健センター

脚注

[1] 新型コロナはアスリートの心臓に後遺症を残すかもしれない
[2] 意識失い嘔吐、記憶あいまい 新型コロナ、脳まで侵入か:朝日新聞デジタル
[3] 英の研究チーム、新型コロナで脳損傷が起きる可能性指摘
[4] 新型コロナ感染の後遺症で脳が10歳も老化する?

 

新型コロナはアスリートの心臓に後遺症を残すかもしれない

Gigazine 2020年10月02日 20時00分

血液を全身に送り出すポンプのような器官である心臓の強さは、アスリートに必須ともいえる能力です。そんな心臓に関して、アメリカ国立衛生研究所フランシス・コリンズ所長が、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が心臓に後遺症を与える可能性がある」という最新の研究結果について報告しています。

Cardiovascular Magnetic Resonance Findings in Competitive Athletes Recovering From COVID-19 Infection – PubMed
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32915194/

COVID-19 Can Damage Hearts of Some College Athletes – NIH Director’s Blog
https://directorsblog.nih.gov/2020/10/01/covid-19-can-damage-hearts-of-some-college-athletes/

コリンズ所長が報告したのは、オハイオ州立大学のSaurabh Rajpal氏率いる研究チームが発表した、COVID-19から回復したアスリートの心臓に関するMRI検査についての論文です。Rajpal氏らは、COVID-19から回復したアメリカンフットボール、サッカー、ラクロス、バスケットボール、トラック競技などの学生アスリート26人を被験者として、MRI検査を行いました。

被験者は新型コロナウイルスに対して「陽性」と診断されていましたが、COVID-19の重症度については「軽度」ないし「無症状」と診断されていました。また、MRI検査は隔離が終了してからおよそ11日~53日後に実施されています。

MRI検査の結果、被験者26人のうち4人で心筋炎の症状の一種である心臓の腫れと組織の損傷が確認されました。この結果を受けて、Rajpal氏らがMRI造影剤を使って心臓の詳細なMRI検査を行ったところ、さらに8人で心筋損傷の痕跡が見られたとのこと。

この結果について、コリンズ所長は、「心筋炎は軽度ならば時間の経過によって快癒することが多い病気ですが、重度ならば心筋の能力が低下する可能性があります。そしてさらに、心臓を酷使するアスリートの場合は死につながる場合すらあります」と言及。今回の結果がドイツのフランクフルト大学病院の研究チームが2020年7月に発表した研究結果と一致していると指摘して、「これらの結果はCOVID-19がアスリートの心臓に損傷を与えるという懸念を引き起こしています」とコメントし、COVID-19が人体に与える長期的な影響に関する研究を引き続き行うべきという見解を示しました。

 

新型コロナウイルス感染症は「心臓・肺・腎臓などの主要な臓器で血栓を発生させる」という報告

Gigazine 2020年7月14日 14時00分

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により死亡した患者を解剖したところ、「心臓・肺・腎臓などの主要な臓器で血栓が見られた」という研究結果が発表されました。

Megakaryocytes and platelet-fibrin thrombi characterize multi-organ thrombosis at autopsy in COVID-19: A case series – EClinicalMedicine
https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(20)30178-4/fulltext

Coronavirus autopsies: Small vessel blood clotting found in patients, pathologist says – CNN
https://edition.cnn.com/2020/07/10/health/what-coronavirus-autopsies-reveal/index.html

Autopsies Indicate Blood Clots Are Lethal in COVID-19|The Scientist Magazine®
https://www.the-scientist.com/news-opinion/autopsies-indicate-blood-clots-are-lethal-in-covid-19-67727

2020年7月10日、ニューヨーク大学ランゴーン医療センターの病理学科のAmy Rapkiewicz部長が率いる研究チームは、血栓が微細な血管にまで生じているという研究結果を発表しました。研究チームが、COVID-19により死亡した患者7名(うち女性4名)を解剖したところ、全ての剖検では胃や肝臓、腎臓、心臓などの微細な血管で、血小板を多く含む血栓を確認したとのこと。

加えて、血小板を産出する役割を持つ「巨核球」という細胞が、通常ならば巡回しないはずの心臓や腎臓、肝臓などの臓器内でも発見されました。Rapkiewicz氏は「巨核球が心臓で血小板を産出したことが、血液の凝固につながった可能性があります」と述べています。

この結果について、Rapkiewicz氏は「肺については予想通りでしたが、剖検で調べた肺以外のほとんど全ての臓器でも血栓を発見できました」と述べています。

COVID-19は発見当初は「肺炎のような呼吸器系疾患」と報じられていました。しかし、その被害が拡大し、研究が進むにつれ、など体のさまざまな部位に影響を及ぼす可能性が明らかになっています。体の各部位の中で、「血液・血管」もまた新型コロナウイルスによってダメージを受ける可能性があると指摘されてきました。

新型コロナウイルス感染症で重症化する患者は「血液」に大きな問題が発生している可能性 – GIGAZINE

オーストラリアの病理学の権威であるグラーツ医科大学のSigurd Lax教授は「COVID-19では血栓が命を奪いうる」と2020年7月10日に報告。数々の解剖から得た所見として、血管に炎症が生じて血液が凝固しやすくなるため、肺動脈の閉塞を引き起こし、最終的には心不全に至る可能性があると説明しました。

このような血液凝固の対策として、新型コロナウイルス感染者に対する抗凝固療法が実施されています。日本血管外科学会も、「COVID-19は、過度の炎症、血小板活性化、内皮機能不全、およびうっ血などにより、動脈系・静脈系の両方で血栓性疾患を起こしやすくなる」として、測定数値次第では血栓性疾患の抗血栓療法を受けている患者に対して抗凝固療法を実施するように推奨しています。

しかし、Lax教授は、COVID-19によって生じた肺動脈血栓症が原因で死亡した患者について、「血液の凝固を防ぐために予防レベルの抗凝固剤を投与していた」と言及し、「それでも肺動脈血栓症を防ぐには不十分だった」と述べました。

 

「新型コロナウイルスの免疫は数週間しか続かない」という新たな研究結果

Gigazine 2020年7月09日 15時33分

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の一部の患者で、ウイルスに対する抗体がわずか数週間で消失したため、新型コロナウイルスに対する集団全体の免疫は「達成不可能」である可能性が示されたという報告書が発表されています。

Prevalence of SARS-CoV-2 in Spain (ENE-COVID): a nationwide, population-based seroepidemiological study – The Lancet
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31483-5/fulltext

Spain’s coronavirus antibodies stydy adds evidence against herd immunity – CNN
https://edition.cnn.com/2020/07/06/health/spain-coronavirus-antibody-study-lancet-intl/index.html

この報告は、スペインで実施された大規模調査に基づいたもの。調査では、2020年4月27日から5月11日にかけて、ランダムに選出された6万1075人の参加者に対してCOVID-19の症状歴と兆候に関するアンケートに回答したのち、新型コロナウイルスのIgG抗体の結成有病率の調査が行われました。6万人超を対象とする今回の調査は過去最大規模となるそうです。

この調査が注目しているのは、新型コロナウイルスに対する集団免疫の有効性です。集団免疫とは、コミュニティの中で免疫保有する人が増えることで、ウイルスの感染拡大が食い止められることを意味します。新規感染者を出さないためには、コミュニティの7~9割が抗体を持って免疫を獲得することが重要です。

しかし調査の結果、全体のおよそ5%の人しか新型コロナウイルスに対する抗体を持っていなかったことが判明しました。研究チームによれば、スペイン人の大部分は、特にCOVID-19の感染率が高い地域においてさえ、新型コロナウイルスに対する血中抗体反応の多くが陰性だったとのこと。

さらに、以前に抗体を持っていたと診断された人の14%が、2回めのテストで抗体が検出されなくなったこともわかりました。つまり、感染して新型コロナウイルスに対する免疫を獲得しても数週間から数カ月の時間経過で抗体が失われてしまう可能性があるというわけです。

報告書では「スペインでの大流行の背景で観察された比較的低い抗体有病率は、他の国への参照として役立つかもしれません。集団免疫は、感受性の高い集団における多くの死亡者の付随的な損害と保険システムの過剰負担を受け入れなければ達成することは困難で、非現実的です」と述べました。

ランセット誌の解説著者でジュネーブ新興ウイルス病センター所長のイザベラ・エッケル氏とジュネーブ大学のウイルス学者ベンジャミン/マイヤー氏は「今回の研究から、自然感染によって集団免疫を達成するというアプローチは、極めて非論理的であるだけでなく、達成不可能です」と述べ、集団免疫に期待できないことから、再び感染が爆発的に拡大する可能性も指摘しています。

 

新型コロナウイルス感染症で重症化する患者は「血液」に大きな問題が発生している可能性

Gigazine 2020年04月24日 21時00分

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は全ての人が重症化するわけではなく、軽度の症状で済む人もいれば、中には無症状のまま感染したことにすら気づかず過ごしている人もいます。多くの研究者らがCOVID-19の症状について研究を進める中で、「血液の問題」が重症化する患者に広く見られることが指摘されています。

Elevated Plasmin(ogen) as a Common Risk Factor for COVID-19 Susceptibility|Physiological Reviews
https://journals.physiology.org/doi/full/10.1152/physrev.00013.2020

Complement associated microvascular injury and thrombosis in the pathogenesis of severe COVID-19 infection: A report of five cases
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7158248/

Faulty blood clotting mechanism may explain COVID-19 severity
https://www.medicalnewstoday.com/articles/faulty-blood-clotting-mechanism-may-explain-covid-19-severity

Severe COVID-19 patients have ‘unprecedented’ blood clots. Here’s what doctors know – National|Globalnews.ca
https://globalnews.ca/news/6851642/blood-clots-coronavirus/

COVID-19の重症度リスクを高める要因としては、糖尿病や呼吸器疾患、心臓病、脳血管疾患、高血圧、慢性閉塞性肺疾患、腎臓疾患などが挙げられます。新たに医学誌のPhysiological Reviewsに掲載された研究結果は、体内の出血や出血性疾患がCOVID-19患者の主要な死因の1つである可能性を指摘しています。

テキサス大学ヘルス・サイエンス・センター・タイラー校(UTHCT)で細胞・分子生物学を研究するHong-Long Ji教授らの研究チームによると、体が血液の凝固を抑える抗凝血反応の機能亢進がCOVID-19患者の体内で過度の出血を起こし、機能不全をもたらしている可能性があるとのこと。

血液の凝固を妨げる線溶系は、凝固した血餅を取り除くために必要な機能です。けっ漿しょう中に存在する前駆体のプラスミノーゲンが活性化されてプラスミンとなり、血餅を形成するフィブリンを分解することによって、線溶系は血管中の血栓を取り除きます。

Ji教授らの研究チームは、重症化したCOVID-19患者の体内でフィブリン分解時の副産物が増加し、血小板が減少するといった変化が見られたことを指摘。糖尿病や心臓病、肺疾患、腎臓疾患などを患う人は多くの場合で高レベルのプラスミノーゲンおよびプラスミンを示すことから、COVID-19患者の体内で線溶系の過剰な機能亢進が発生し、複数の臓器で出血が引き起こされることで致命的な事態になる可能性があるそうです。

また、COVID-19の病状が深刻で入院することになった患者の97%で、フィブリンが分解されることで生産されるD-ダイマーという血中タンパク質の量が上昇しているとの研究結果もあります。特に急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症するほど重症化したCOVID-19患者では、D-ダイマーの量が顕著に多いそうです。

一連の研究結果から、Ji教授らはD-ダイマーの量がCOVID-19の重症度と関連している可能性を指摘。「上昇したD-ダイマーの量が減少するまでの時間は、COVID-19の重症度に左右されます。一般的に軽度の患者であればD-ダイマーの量は1週間ほどで低下しますが、重症患者ではより長くなります」と研究チームは述べ、血中のプラスミンやD-ダイマーの量が、COVID-19の重症度を測る重要なバイオマーカーになるかもしれないと結論付けました。

血液の凝固を妨げる線溶系の過剰な機能亢進が報告される一方で、COVID-19患者では肺や皮膚の内側など、全身に血栓を有するケースも多く見られます。ニューヨーク州のワイル・コーネル・メディカル・カレッジに勤める血液専門医のJeffrey Laurence氏は、COVID-19患者に見られる血栓はこれまで知られていなかった大きな問題だと指摘。

Laurence氏と同僚たちは、COVID-19で死亡した2人の患者の肺で血餅を発見したほか、生存している3人の患者で手のひらや足を含む皮膚の内側に血餅を発見しました。また、オランダの(PDFファイル)研究ではCOVID-19でICUに入った184人の患者のうち31%で血液凝固の問題が見られたほか、中国の研究でも死亡したCOVID-19患者の71%で小さな血餅が確認されたことが報告されています。

一部の病院ではCOVID-19患者に対して高容量の抗凝固薬を投与し始めているそうですが、トロントのセント・マイケルズ病院で血液凝固について研究するMichelle Sholzberg氏は、抗凝固薬の投与は出血のリスクを高めると指摘。COVID-19患者における血液凝固のメカニズムと効果的な治療法を模索するため、臨床試験を行う必要があると主張しました。

COVID-19患者で血餅が急増している理由については不明ですが、1つの仮説としてウイルスが人間の体内で重度の炎症を起こし、免疫系が過剰反応している可能性が指摘されています。「炎症のシステムと血液凝固のシステムは非常に密接に関連しています」とSholzberg氏は述べましたが、依然としてCOVID-19患者と血餅の関連を理解するには時期尚早とのことです。

 

意識失い嘔吐、記憶あいまい 新型コロナ、脳まで侵入か

朝日新聞デジタル 2020年11月14日

患者の診療のために防護服を着る医師(右)と看護師=2020年4月24日午前9時59分、川崎市多摩区、福留庸友撮影

新型コロナウイルスは脳にも感染し、「深刻な脳障害を起こす恐れがある」という報告が相次ぐ。髄膜炎や脳炎、意識障害のほか、記憶障害が出る人もおり、後遺症が心配される。脳の中で何が起きているのか。


「もう元には戻れない」コロナ感染、住吉美紀が流した涙


3月、山梨県に住む20代の男性が新型コロナに感染した。意識を失ったままけいれんし、嘔吐(おうと)したまま床に横たわっていたところを家族が発見。救急車で山梨大病院に運ばれた。

脳を覆う脳脊髄(せきずい)液をPCR検査で調べると、新型コロナ陽性だった。頭蓋骨(ずがいこつ)と脳の間の髄膜が炎症を起こす髄膜炎とみられ、脳のMRIでは記憶領域にあたる海馬に炎症があった。

退院後は日常生活に問題はないものの、直近1、2年間の記憶があいまいになったという。新型コロナへの感染が関係していると疑われているが、明確な原因はわかっていない。


スルッと入り込んできた 住吉美紀さんが語るコロナ感染


英国では、発熱や頭痛を訴えた後に意識障害を起こした59歳の女性が、入院後に新型コロナに感染していることがわかった。MRIで脳の腫れや出血が確認され、急性壊死(えし)性脳症と診断された。集中治療を受けたが、入院10日目に死亡したと報告されている(https://nn.neurology.org/content/7/5/e789)。

ドイツのチームは7月、新型コロナの神経症状について、92本の論文や報告を分析した(https://link.springer.com/article/10.1007/s00415-020-10067-3)。感染者の20%に頭痛、7%にめまい、5%に意識障害があった。髄膜炎や脳炎、手足がまひするギラン・バレー症候群も数例ながら報告された。

7月に英国チームが発表した論文でも、新型コロナに感染、あるいは感染の疑いのある43人のうち、10人にせん妄などの脳機能障害、12人に脳炎、8人に脳卒中の症状があった(https://academic.oup.com/brain/article/143/10/3104/5868408)。


感染していないのにコロナに免疫? 無症状が多いわけは


新型コロナウイルスはどのようなメカニズムで、脳に影響を与えるのか。

 

英の研究チーム、新型コロナで脳損傷が起きる可能性指摘

REUTERS 2020年7月8日

英国の研究チームは8日、新型コロナウイルス感染症が脳の炎症や精神病、せん妄など、神経系の深刻な合併症を引き起こす可能性があるとの研究結果を発表、脳が損傷を受ける可能性について警鐘を鳴らした。写真はヒトの脳。2017年7月、ベルギーのデュフェルの病院で撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)

[ロンドン 8日 ロイター]- 英国の研究チームは8日、新型コロナウイルス感染症が脳の炎症や精神病、せん妄など、神経系の深刻な合併症を引き起こす可能性があるとの研究結果を発表、脳が損傷を受ける可能性について警鐘を鳴らした。

英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(UCL)の研究チームが学術誌「ブレイン」に発表した論文によると、新型コロナ患者43人に一時的な脳の機能不全や脳卒中、神経系の損傷などの深刻な症状が見られた。

新型コロナ感染症は大半が呼吸器系の疾患だが、神経科学者や脳を専門にする医師らは脳への影響を示すデータが出ているのは憂慮すべきだとしている。

UCLの研究で、脳の炎症を起こした9人の患者は希少疾患である急性散在性脳脊髄炎(ADEM)を発症。研究チームのロンドンの診療所で治療を行う患者のうち、ADEMを発症した成人患者は通常、1カ月に1人程度だが、研究期間中には1週間に少なくとも1人に頻度が上がったという。

研究を主導したロス・パターソン氏は「新型コロナ感染症は発生から数カ月しか経っていないため、これがもたらす長期的なダメージをわれわれはまだ把握していないかもしれない」と指摘。「医師は神経系への影響の可能性について認識する必要がある。早期の診断で患者の治療結果が改善するかもしれない」とした。

 

新型コロナ感染の後遺症で脳が10歳も老化する?
COVID Can Age the Brain by a Decade, Study Suggests

Newsweek 2020年10月28日(水)
カシュミラ・ガンダー

新型コロナウイルスの感染で損傷を受けた脳の3Dイメージ Amornrat Phuchom/iStock

<新型コロナ感染症にかかった人の脳は、最高で10歳も老化し、高度な思考力が目に見えて減退する可能性があるという恐るべき研究結果が発表された>

新型コロナウイルス感染症にかかった人は、脳が最高で10年も老化する可能性があるという研究結果が発表された。

この研究はイギリスで行われたもので、新型コロナウイルス感染症(未確認症例含む)から完治した8万4000人以上の元患者に対して、思考能力をテストした。研究結果は専門家の見当前に医学系論文を事前公開するサイト「medRxiv」に掲載されている。学術誌での発表に必要な厳格な査読プロセスを経ていないため、この結果は慎重に受け止める必要がある。

研究の参加者は、いずれも新型コロナウイルスの感染が確認されたか、あるいは感染が疑われた経験があると答えた人々で、症状が続いた期間、重症度、基礎疾患の有無といった質問に答えた。また、問題解決能力、空間記憶力、注意力、感情の調節能力などを測定するテストを受けた。

思考力テストの結果は、比較対象のため、新型コロナに感染したことのない人々のテスト結果と比較された。すると、新型コロナ感染症の元患者は、非感染者よりも認知力テストの成績が悪いことがわかった。

新型コロナと認知力低下の関連性は、重傷者のほうが大きかったが、症状が軽かったケースでも関連があることは明らかだった。この研究では、呼吸障害のなかった患者は軽症と定義している。

重傷者ほど思考力が低下

この研究で明らかになったのは、高次の認知といわれる能力に、特に目立つ後遺症が見られることだ。

元患者の注意力、論理的思考力、特に高等で論理的思考力を展開する能力について、研究論文の共同執筆者である英インペリアル・カレッジ・ロンドン脳科学部のアダム・ハンプシャーが本誌に語った。

入院し、呼吸器の症状が深刻化して人工呼吸器をつけた20~70歳の元患者の思考力は、平均で10歳年上の人のレベルにまで減退していた。

認知障害との関連性が高い重要な予測因子は、呼吸器症状の重症度と感染の有無だけだった、とハンプシャーは本誌に語った。既往症の有無といった他の条件は、発見された傾向を説明する要素にならなかったと、彼は言う。

今回の研究データは「新型コロナ感染が慢性的な認知力の低下という後遺症をもたらす可能性がある」ことを示唆していると、研究チームは述べている。また、新型コロナ感染症から回復した後で、脳卒中や免疫系の過剰反応および炎症などの合併症に起因する神経学的な問題が生じる可能性を示す研究が数多く行われている点も指摘した。

「これらの結果は、新型コロナ感染症を乗り越えた人々に起こりうる認知障害の原因をさらにくわしく研究する必要性を訴えるものだ」と、論文の執筆者らは書いている。

専門家からは、この研究結果は新型コロナウイルスが思考力の問題を引き起こすことを証明していないという批判もある。

英エジンバラ大学のジョアンナ・ウォードロー教授(応用神経イメージング)は、研究チームが新型コロナに感染する前の被験者の認知機能に関する情報を把握していなかったことから、研究成果は限定的だと述べた。この研究で明らかになった問題も、短期的な現象かもしれない、と彼女は言う。

英ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジのデレク・ヒル教授(医学イメージング科学)は、この研究を「興味深いが、結論は出ていない研究」と評した。新型コロナに感染したかどうかを被験者の自主申告にまかせているので、情報の信頼性が疑われる、と彼は言い、コロナウイルス検査を受けて陽性が確定していたのは、元患者の「ごく一部」だけだったことを明かした。

ヒルはまた、たとえば脳のスキャンなどでウイルス感染が脳にどんな生物学的に影響を与えたかを調べていない点を指摘した。「アルツハイマー病の認知機能低下は、MRIスキャンによって特定できる脳の収縮に関連していることはよく知られている」と、ヒルは言う。

英エクセター大学の上級臨床講師デービッド・ストレインは、非感染者と比較して10年ほど老化した一部の新型コロナ感染症患者の脳の状態は、他のウイルスによる感染症から回復した患者の脳の状態よりも「はるかに悪かった」と述べている。

今回の研究では、参加者約8万4000人のうち、ウイルス検査で陽性が確定していたのはわずか361人であったため、研究結果は確定的とはいえない。

ハンプシャーによれば、感染が確認された参加者の数が少ないのは、研究が行われた時点で、ウイルス検査を受けたイギリス人がまだ少なかったからだという。「今も研究の参加者を募集している。新型コロナ感染者が参加したら、認知能力が本当に低下するかどうかを確認するため将来にわたって追跡する」

<参考記事>イタリアのコロナウイルス後遺症「ポストコビット症候群」
<参考記事>新型コロナウイルス感染症で「目が痛む」人が増えている?

 

Shin Goto, ラスベガス在住
回答日時: 1月25日

何を持って「危険」と見なすかでしょうね。

ワクチンの副反応の危険性ですが、熱が出る程度の物からアナフィラキシーショックまでいろいろで、最悪、死亡と言う事もあり得ます。

こういった事を、マスコミや陰謀論者が盛んに盛り上げて報道し、無理やり不安をあおって視聴率を取ろうと躍起になってますから、それに踊らされている国民が一定数いる事は仕方ないかと思います。

現在の所、世界では既に6,300万人以上の人にワクチンが接種されました。これは日本の人口の約半数にあたる数です。日本ではコロナで100万人あたり39名が亡くなっていますから、6,300万人あたりだと2,400名以上の方が亡くなる計算になります。

一方、現在の所、「科学的にワクチンが原因と証明されている死亡例」はほとんどありません。確かに、あちこちで「ワクチンを打った後で死亡した」という「科学的根拠のない証言」を見る事はあります。しかし百歩譲って、それを全部足したとしても2,400名には到底及びません。

この数字だけを見ても、どちらが危険かわかりそうなものですね。

ただ、死亡者のほとんどは65歳以上の高齢者なので、若年層はこの数字のだけで判断は出来ないと思います。

 


 

ワクチンに対する考え方ですが、私は「車のシートベルト」と同じような物だと考えています。

そして、私は「万が一、車が事故った時にシートベルトをしていれば助かるかもしれない」という考えですから、ワクチンを接種します。

しかし、中には「シートベルトをすると苦しくて病気になる。事故なんて起こらないし、シートベルトは必要ない」という考えの人も実際にいるでしょう。そういう風に考える人はワクチン接種しなければ良いだけの事です。

いずれ世界の一定数の人にワクチン接種が行われたら、しばらくマスクとはおさらばですね。でも、ワクチン接種しない人は一生マスクして生活するんでしょうかね。

 

ナカイ サヤカ, ニセ科学問題に取り組んでいます。ASIOSのメンバーです
回答日時: 1月25日

日本はワクチンの認可が遅い国なので、実際に接種が始まる頃には他国の皆さんが大規模な治験をしてくれているような状態になっているでしょうが、現状でもこのワクチンは極めて安全であるようです。一方Covidは、軽症でも発症すればインフルよりも辛い症状で、無症状のときでも、味覚、嗅覚異常が残るケースもあるなど、かなり厄介な病気であることがわかってきています。

私は60代で軽い糖尿病もあるので、打てるようになったらとにかく打ちます。高速バスに乗るときにシートベルトを締めるのと同じです。あるものは使う。

また自分が感染しないことで、多くの他人を守れるわけで、なぜ打たない?とそちらのほうが疑問だったりしています。

現実には存在し得ない絶対の安全を求めるゼロリスク思想はあまりメリットが無い考え方なんです。

ちなみに私は基本的に懐疑主義者なので、何でもすべて疑っています。疑って、よりましな方を選ぶと言う行動パターンです。政府や権威を盲信しているわけではありません。

 

塚田 脩斗, 平成生まれの昭和のおっさん。
回答日時: 1月25日

私はワクチンは国やWHOや家族が強制しない限り打ちませんが、日本と言う村社会、全体主義寄りの国だと感染以前にワクチンを摂取しないとなると自粛警察やマスク警察同様、ワクチン警察によって非国民扱いされて差別されたりリンチに遭ったり、さらにリンチに巻き込まれても警察や国はワクチンを打たない方が悪いと言って黙認する可能性もないとは言えないので、副作用で死んだり失明、失聴、身体障害出るなどの後遺症が出ない限りは打ったほうが安全かと思われます。

 

工藤 英一, 自営(1997年~現在)
回答日時: 1月24日

日本では29歳以下のひとは実質重症化も死亡者もゼロです。

ゼロに対してなので、わずかにあるワクチンの副作用は、、、大きく見えます。

なので「若い人は危険の方が大きい。」です。

ちなみに、ファイザーの社長さんが「あなたはなぜワクチンを打たないのですか?」と聞かれたインタビューで、

「ワクチンは打っていません。医療関係者ではないので、あと、健康なので、、、」

と言っていたので、健康なら打たないんだな~と思いました。

 

Matui Takeshi, 元プラントオペレター。品質保証検査員。
回答日時: 1月24日

海外での話です、ドイツでは医療従事者から接種が始まり、医者は希望者のみ、これってデータやリスク検証じゃないのって意見が多数。本当に安全なレベルか、アナフェラキシー反応の対応をきっちり確立してから、行うべきなど、問題点多数。日本でも同じことが。とにかく一般人は4月とも、5月初旬とも。「待って、様子見が良いと思う。」自分の命は自分で判断。

 

Kawashima Yoshimasa, 元定年退職
回答日時: 1月26日

本来打つべきだと思います。一部で亡くなった方の報道もありますが100%は無理としても、ワクチンとの因果関係を早く明確にしていただきたいと思います。

 

柿田祐介
回答日時: 1月24日

やはりコロナウイルスの変異種もでているし、打たない方が危険でしょう。コロナワクチンもインフルエンザワクチン同様に、年に1回の接種は濃厚になるでしょうし。

 

Kawarada Yosikazu, 元ハンドル人生を26年やってリタイヤ後趣味の園芸的農業をしてる
回答日時: 1月24日

安全基準をクリアしたワクチンを接種する訳でしょう・打った方が良いと思う


関連する質問


アメリカやイギリスではコロナワクチンを打ち始めて1ヶ月程度経ちましたが、全く効果を聞きません。効果はないのでしょうか?

コロナウィルスを全く危険視していないのですがなぜコロナウィルスが危険なのでしょうか?

新型コロナウィルスの怖さがよくわかりません。インフルエンザより強力なウィルスなんでしょうか?

なぜ、日本は新型コロナウイルスによる死者数が少ないのでしょうか?

新型コロナの国内感染者が20万人超え、しかしその大半は既に完治していますよね。一方インフルエンザは昨年の600分の1だとか。それなのに医療現場がひっ迫していると盛…

なんで日本政府は新型コロナウイルスをめっちゃ甘く見てるんですか?

アメリカ国民の内25%の人が新型コロナワクチンに無関心だそうです。むしろワクチンによる薬害を恐れているようです。過去に何かワクチン災害が起きているのですか?

新型コロナウィルス感染はワクチン開発により収束に向かうと期待されてましたが、世界を見てもワクチン接種を拒む人達が一定数いる事がわかりました。ワクチン接種を法律…

インフルエンザに対するタミフルやリレンザのような「特効薬」がCOVID-19に対しても開発されたら、新型コロナウイルスはそれほど恐れる心配はなくなりますか?

あと2カ月もすれば、日本でも新型コロナワクチンが接種出来るようになると思います。さて、日本では1日に何人ぐらいの人に接種出来るでしょうか?また、その根拠となる…

来年2021年の3月か4月辺りに、コロナワクチン無料接種までは、何がなんでもコロナに感染しないで、何がなんでも持ちこたえるしかないですよね?

日本型BCGワクチン(はんこ注射)が新型コロナにも有効か!という説の真偽を調べています。片山泰輔医師のコラム(下記に情報源 付記)も注目されるように思います。あな…

新型コロナのワクチンですけど、今までずっとアストラゼネカとOxford大学が開発しているのがトップを走っていましたが、突然立て続けにモデルナとファイザーが出てきまし…

新型コロナをインフルエンザの死者数と比較して「大したことない」と言う人がいますが、インフルエンザだって全国民を巻き込んで感染拡大に力を入れたら同じように減る…

主要7ヶ国(G7)の中でも、新型コロナワクチンが承認されていないのは日本だけだし、日本のコロナワクチンの無料接種の整備は、本当に遅すぎますよね?

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