参考:化学工業日報 2016年3月28日
森永乳業、含有ヨーグルト摂取で効果を確認
森永乳業は、植物性脂質「アロエステロール」含有ヨーグルトの摂取により、皮膚水分蒸散量の低下や皮膚弾力性が増加することを確認しました。和歌山県立医科大学皮膚科との共同研究により臨床試験を実施。この結果、真皮層のコラーゲン密度が増える可能性まで検証できました。同社では新たな美容食品素材として機能性をさらに追求していきます。
アロエステロールは、植物アロエベラの葉肉部位(ゲル)に含まれる5つの植物ステロールの総称で、同社が発見した独自素材です。これまでにアロエステロールがヒト皮膚繊維が細胞からのコラーゲンとヒアルロン酸産生量を増やすこと、経口摂取した後に体内に吸収され血中に移行することを確認しています。
和歌山県立医科大と共同で行った臨床試験では、30~60歳未満の女性64人を無作為にアロエステロール(40マイクログラム)含有ヨーグルト(100グラム)摂取グループと疑似食品摂取グループの2グループに分け、2重盲検試験として実施。8週間にわたり調べたところ、皮膚バリア機能の指標となる皮膚(経皮)水分蒸散量(TEWL)が同素材摂取グループでは対照グループに比べ有意に低下しました。また、潤いの指標となる皮膚(角層)水分量も増加することが分かりました。ハリの指標となる皮膚弾力性の測定からは、同素材摂取グループで有意に増加していました。
皮膚への効果確認のため、先に予備摂取試験も実施しました。55人の女性を対象に、同素材含有ヨーグルトの摂取と、非摂取期間で皮膚状態を比較測定しました。同素材含有ヨーグルトの摂取が皮膚に効果的であり、しかも摂取を中止すると、摂取前の状態に戻ってしまうことを突き止めていました。
Dr.堤より
アロエは、簡単に栽培でき、丈夫。
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